池坊議長 力士は高学年女児との取り組みに「抵抗がある」

 日本相撲協会・評議員会議長の池坊保子氏が13日、フジテレビ系「とくダネ!」に京都からの中継で生出演し、「ちびっこ相撲」で女児が土俵に上がれなくなった騒動について、日本相撲協会が通達を出した背景に、力士に高学年の女児との取り組みへの抵抗があったことを明かした。

 波紋を広げているのは8日に静岡市で開催された大相撲春場所巡業の「ちびっこ相撲」。現役力士と触れ合う催しにこれまでは女児も参加していたが、今回は相撲協会から「遠慮してほしい」と要請があり、参加できなかった。

 池坊氏は、女児禁制の通達が出た理由について説明。去年の秋頃から「硬い土で顔をすりむいたりしたら危険なんじゃないかと、いろんな力士たちから声が上がっていた」と安全面での配慮があったことを挙げた。

 さらに、もう1点として「4、5年生となると男の子の体もしっかりしてくる。女性もしっかりした体格になってくるし、そういう女性と取り組むのは力士たちも多少、抵抗がある。非常に微妙な問題もある」と述べ、高学年の女児との取り組みに現場から抵抗があったことを理由に挙げていた。

 日本相撲協会の芝田山広報部長は12日に通達に関して「安全面での確保のため。万が一、女の子がケガをして顔に傷でも付いてしまったら、すいませんではすまない。回避できるから回避できる策を取らないと。起きてからでは遅い」とコメントした。方針が決まったのは昨年の9、10月頃だという。

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