羽生結弦、平昌五輪以来47日ぶりリンク「無事、安静の期間終え」と笑顔
平昌五輪のフィギュアスケート男子で66年ぶりとなる五輪連覇を達成した羽生結弦(23)=ANA=が13日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで、凱旋報告会にあたるイベント「Continues ~with Wings~(コンティニューズ ウィズ ウイングス)」に出演した。昨年11月に痛めた右足首などを考慮し、オープニングでは上半身の手振りだけで参加したが、五輪のエキシビションから47日ぶりとなる氷上での姿に、ファンは大歓声を上げた。
開演前のBGMに平昌五輪のフリーで演じた「SEIMEI」が鳴り響いただけで「キャー」と声が上がる。幼少期からの軌跡を描いたVTRの後で、スケート靴を履いた羽生がリンクに登場し、大きな拍手が贈られた。
平昌五輪以来となるスケート靴を履いた姿をファンに見せた羽生だったが、演技としてのスケーティングはせず、ステージ上に移動すると上半身の手振りだけで他のスケーターに合わせて表現した。「こうやって無事、安静の期間を終えて、皆さんの前に立てて幸せです。本日は本当にありがとうございます」と言葉に万感の思いを込めると、「スケートをしてきた中で、すべてのものがスケートに受け継がれていると思いますし、たくさんのことが自分に継承されてここまで来ているという思いから」今回のショーを「コンティニューズ」と命名したと語った。
「今日が(ショーの)初日で、みんなに見てもらうのもすごく緊張しています。偉大な方々のスケートを楽しみながら、そのスケートを見て、ああ、こんなことが羽生選手…羽生選手だって(笑)。僕に継承されているんだなと見ていただいたら幸いです」と挨拶し、無良崇人氏ら他のスケーターたちの演技へと移った。
トークコーナーでは先輩スケーターのジョニー・ウィアー氏(米国)を招いて、自身と同じエフゲニー・プルシェンコ氏に憧れを抱いていると知り「つながりがあるんだなと鳥肌が足りました」と感嘆していた。