瀬古リーダー 川内を絶賛「ぜひGCに出てほしい」 自身のボストンVから31年
「陸上・ボストンマラソン」(16日、ボストン)
川内優輝(31)=埼玉県庁=が2時間15分58秒で、第122回の伝統レースの男子を初制覇した。大会2連覇を狙った17年の世界選手権覇者ジョフリー・キルイ(ケニア)を逆転。1987年の瀬古利彦以来、日本勢31年ぶり8人目、9度目の快挙。2006年にスタートした世界最高峰シリーズ「ワールド・マラソン・メジャーズ」で日本勢初勝利となった。
81、87年のボストン・マラソンを制した日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダーは17日、川内の快挙に「まさか勝つとは。本当にすごい」と驚きを隠せず「私が出ていたときより強い選手がたくさん出ている」と絶賛した。
設楽が日本記録を更新するなど男子は一時の低迷を脱しつつある。瀬古リーダーは、東京五輪へ意欲を示していない川内に「新しいマラソンの時代になってきた。ぜひ(東京五輪代表選考会の)グランドチャンピオンシップ(GC)に出てほしい」と期待していた。