川内優輝の“プロ意識”「招待受けた以上必ず走る」ボストンVから中5日強行軍も
「ぎふ清流ハーフマラソン」(22日、長良川競技場発着)
来年4月からのプロランナー転向を表明した“最強市民ランナー”川内優輝(31)=埼玉県庁=は、日本人31年ぶりの優勝を飾ったボストンマラソンから中5日で出場し、1時間4分35秒で日本人5番手の14位だった。
ボストンでの劇的Vから帰国後は、電撃的なプロ宣言で慌ただしい日々を過ごし、調整できない中での参戦。それでもこの男には曲げられない信念がある。
「招待を受けた以上は必ず走るのが私の信念。体調が悪いからといって、走らないのはありえない」。
序盤から先頭集団から離れ、第3集団でレースを進めた。それでも沿道からの声援に応え、終盤は粘りの走りを披露。日本人5番手だったが、今夏のジャカルタアジア大会代表の園田隼(黒崎播磨)には競り勝ち、意地を見せた。
ボストン優勝の反響も大きく「たくさんの人が『ボストン優勝おめでとう!』と。岐阜かボストンか分からなくなるぐらいだった。アメリカの結果を見てくれているんだなってうれしかった」と、充実の表情で汗を拭った。