陸上100Mの多田修平がスターターデビュー「違うところからレースを見られてよかった」
陸上男子100メートルの昨季世界選手権代表で自己ベスト10秒07を持つ多田修平(21)=関学大=が22日、神戸ユニバー記念競技場で行われた「兵庫リレーカーニバル」の「キッズ・レジェンド・チャレンジ」に参加。北京五輪男子400メートルリレー銀メダリストの朝原宣治さん、女子1500メートル日本記録保持者、小林祐梨子さんら兵庫県出身の“レジェンドランナー”と公募された小学5、6年生が一緒に100メートル走を行うイベントで、スターターを務めた。
「位置について。用意、スタート!」と計4度、号砲を鳴らした多田は「スターターは初めてなので緊張したけど、やっているうちに楽しくなった」と笑顔。兵庫ゆかりの若きスターだけに、イベント後はサイン攻め。子どもたちと歩調を合わせて14秒60で“1着”となった朝原さんからは「なんでお前が走らへんねん!」とお説教を食らったが「違うところからレースを見られてよかった」と収穫はあったようだ。
今季は2つの記録会に参加し、10秒29(向かい風0・8メートル)が最高記録。5月は関西学生対校選手権(10~13日)とセイコー・ゴールデングランプリ大阪(20日)に出場予定で「まだキレ的には万全ではない。日本選手権で9秒台を出してアジア大会(8月・ジャカルタ)の代表の座を勝ち取りたい」と目標を語っていた。