筑波大の小林航央が男子1500mV「これが就活」陸上界の厳しい就職状況明かす

 「陸上・兵庫リレーカーニバル・最終日」(22日、神戸ユニバー記念競技場)

 アジア大会(8月、ジャカルタ)の代表選考会を兼ねて行われ、男子1500メートルは小林航央(こおう)=筑波大=が3分46秒96で優勝。最後の直線で混戦から抜け出し「ハイペースにはならないと思い、しっかり勝つことを目標にした。ラスト300メートルでうまく切り替えられた」と笑顔を咲かせた。

 昨季は自己記録を3分41秒81に更新し、同種目の日本男子ランキング1位となった。一方で、来春の大学卒業を控えて「どこも行くあてがない」と言い、レースの勝利も「これが就活です」と厳しい現状を明かす。

 短距離やマラソン、駅伝に比べて中距離は実業団の需要が少ない。卒業後も競技を続ける意向の小林だが「実業団はどこもないので普通の就職活動をしている。就職先が今一番ほしい」と訴える。

 そのためにも結果を残したい。今後は5月20日にはセイコー・ゴールデングランプリ大阪(長居)に出場予定。世界との差は大きいが「外国人選手とどれだけ戦えるか。日本記録(3分37秒42=小林史和)更新を目指したい」と、大舞台で名前をとどろかせるつもりだ。

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