17歳・阿部詩が世界選手権初の代表入り 兄・一二三ときょうだい代表
全日本柔道連盟(全柔連)は22日、横浜市内で強化委員会を開き、女子の世界選手権(9月、バクー)とアジア大会(8月、ジャカルタ)の代表を決定した。
激戦区だった52キロ級は、既に代表入りしている志々目愛(24)=了徳寺学園職=に加えて、主要な国際大会で2勝していた阿部詩(17)=兵庫・夙川学院高=を初選出。兄・一二三(日体大)とそろっての代表となった。全日本選抜体重別選手権を制した角田夏実(25)=了徳寺学園職=はアジア大会代表に入った。
日本女子の増地克之監督は「世界選手権で金メダルを獲る可能性の高い選手という観点で選んだ」と説明。阿部については「選考大会4試合のうち3大会で優勝している。さらに、国際大会で海外選手との戦いに負けていない。そこで角田選手よりも優勢だった」と明かし、「日ごとに成長している。世界王者を目指して頑張ってほしい」と期待を込めた。
女子78キロ超級は、昨年の世界選手権2位の朝比奈沙羅(21)=パーク24=が選ばれ、この日行われた全日本女子選手権(横浜文化体育館)で優勝した素根輝(17)=福岡・南筑高=は団体戦代表、およびアジア大会代表として選出された。
◆世界選手権代表
48キロ級…渡名喜風南(パーク24)
52キロ級…志々目愛(了徳寺学園職)、阿部詩(兵庫・夙川学院高)
57キロ級…芳田司(コマツ)
63キロ級…田代未来(コマツ)
70キロ級…大野陽子(コマツ)、新井千鶴(三井住友海上)
78キロ級…浜田尚里(自衛隊体育学校)
78キロ超級…朝比奈沙羅(パーク24)
団体戦…玉置桃(三井住友海上)、素根輝(福岡・南筑高)
◆アジア大会代表
48キロ級…近藤亜美(三井住友海上)
52キロ級…角田夏実(了徳寺学園職)
57キロ級…玉置桃(三井住友海上)
63キロ級…鍋倉那美(三井住友海上)
70キロ級…新添左季(山梨学院大)
78キロ級…佐藤瑠香(コマツ)
78キロ超級…素根輝(福岡・南筑高)
団体戦…舟久保遙香(三井住友海上)、田中志歩(環太平洋大)、稲森奈見(三井住友海上)