17歳JK・素根が史上初となる初出場でV「絶対優勝したいという気持ちで臨んだ」

 「柔道・全日本女子選手権」(22日、横浜文化体育館)

 女子78キロ超級の世界選手権(9月、バクー)代表最終選考会を兼ねて体重無差別で行われ、高校3年の素根輝(そね・あきら)=福岡・南筑高=が初優勝を果たした。初出場での制覇は史上初の快挙。17歳9カ月は、93年大会を16歳11カ月で制した阿武教子に次いで史上2番目の若さ。準決勝では、17年世界選手権2位の朝比奈沙羅(21)=パーク24=を延長の末、反則勝ちで破った。2020年東京五輪に向け、ホープが輝きを放った。

 初出場の17歳が大舞台で名前の通り輝きを放ち、頂点に駆け上がった。最大のヤマ場は準決勝。素根は左釣り手を下から突き上げ、自身より12センチ大きい朝比奈の攻撃を許さない。「絶対優勝したいという気持ちで臨んだ。自分からガンガン攻めようと」。アキラが100%力を出し切り、ポイントこそ奪えなかったが最後まで攻め続け、延長戦を制した。

 全日本選抜体重別に続く朝比奈からの2連勝を支えたスタミナとパワーは家族総出で磨き上げた。自宅の練習場で長男・勝さん(22)とマンツーマンで納得いくまで汗を流す日々。1時間の朝練に、学校で3時間練習した後、帰宅後も23時頃まで柔道漬けの生活だ。

 特に父・行雄さん(56)が考案した、重りのついた柔道着を引っ張るトレーニングが着実に実った。1年前95キロだった体重は110キロまで増加。「特に食事量も増えてないが、自然と増えた」と言うように、スピードはそのままで組み負けないパワーを手に入れた。

 今年の世界切符は逃したもののアジア大会に出陣する。猛練習の合間の息抜きは大好きなダンスグループ「ジェネレーションズ」の動画を見ること。柔道界のニュージェネレーションが2020年に向けて女子重量級を引っ張る。

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