横綱稀勢の里 竜電と三番稽古で7勝1敗「(左腕も)だいぶよくなった」
大相撲の春巡業が24日、茨城県取手市で行われ、同県出身の横綱稀勢の里(31)=田子ノ浦=が観客を沸かせた。幕内竜電(高田川)を指名し三番稽古を行い、7勝1敗と圧倒。左を差しガップリ組み止める盤石の内容で復活を期待する地元に元気な姿を届けた。
「たくさんの声援は励みになる。温かい声援はありがたい」と大いに力となった。取手市は幼少期に何度も訪れた場所。「この辺りはショッピングモールもあり家族とも来ている」と懐かしんだ。
かつて自らの付け人をしていた竜電を指名したことに「きょうは竜電が輝いていたから」と独特の表現。全力でぶつかってきたことに感謝し「一生懸命やっていた。歯を食いしばってきてくれたから良かった」と話した。
左大胸筋など負傷し6場所連続休場からの再起へ一歩ずつ段階を踏む。「(左腕も)だいぶよくなった。続けていきたい」と、明るい表情だった。