錦織が途中棄権 疲労蓄積…右太ももなどに痛み
「男子テニス・バルセロナ・オープン」(25日、バルセロナ)
シングルス2回戦で世界ランキング22位の錦織圭(28)=日清食品=は69位のギリェルモ・ガルシアロペス(スペイン)と対戦したが、第1セットを3-6で落とした後、第2セットの第1ゲーム途中に棄権した。錦織によると右太ももなどに疲労による痛みがあり、大事を取った。次は5月初旬に開幕するマスターズ、マドリード・オープンの出場を予定している。
第1セットをあっけなく落として迎えた第2セット。錦織は最初のポイントを失ったところで、棄権を申し出た。「ウオーミングアップの時から3カ所くらい痛く、ベストなパフォーマンスができなかった。一番は右太もも。どんどん悪くなって動けなかった」。前戦は決勝を含めて6試合を戦い、疲労が蓄積した体が悲鳴を上げた。
第5ゲームからリズムが狂い始め、第7ゲームはほとんど第1サーブが入らず、スマッシュやストロークでミスを連発してブレークを許す。ガルシアロペスには過去3戦全勝だったが「このままやっても勝てない」と諦めざるを得なかった。
今大会はマスターズに比べて格付けが低い。全仏オープンまでマスターズ2大会が控えることを考えれば、棄権の判断は賢明だろう。「疲れからきていると思うので休めば治る。感覚はいいので体が100パーセントの状態であれば、いいところまでいける」。右手首故障からの完全復活に向けて前戦の準優勝でつかんだ自信は、揺らいでいない。