羽生の野望は5回転!人類の限界「できるように」 激白!?…「自転車乗れない」
日本スケート連盟は26日、都内で17~18シーズンの表彰祝賀会を開催した。平昌五輪のフィギュアスケート男子で66年ぶりの五輪連覇を成し遂げた羽生結弦(23)=ANA=と、スピードスケート女子団体追い抜きの金メダルを含む3つのメダルを獲得した高木美帆(23)=日体大助手=が最優秀選手賞にあたるJOC杯を受賞。羽生は将来的な5回転ジャンプの挑戦に意欲をみせた。
どこまでも貪欲な男だ。平昌五輪で66年ぶりの連覇を成し遂げ、いまだ成功例のないクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)挑戦の意思を明かしている羽生。「今はソチ、平昌ともに金メダルを取った達成感がある」としながらも「アイスショーなどをやって、まだ現役選手として自分に足りない部分があると思った。練習でも試合でもまだ誰も決めたことがない4回転半に挑戦したいし、できるようになったら5回転の練習もやっていきたい」。将来的には、人類の限界と言われている5回転ジャンプへの挑戦を見据えていることを明かした。
もちろん、それはいばらの道だ。現在は右足首のケガから復帰へ向けた道のりの途中。羽生自身も「誰もやったことがない技だけに難しいし、(体への)衝撃もある。そんなに簡単にできるとは思っていない」と語るように、足への負担は相当なものだ。それでも「練習をしっかりやって、いつかできるようにしたい」。その野望は果てしない。
表彰式では普段交流の少ないスピード陣とも交流。陸上トレーニングで用いられるバイクトレーニングについて話題が及ぶと「僕、自転車乗れないんです」と苦笑いで激白する一幕もあった。
意外な顔も見せたが、王者の誇りは揺るがない。「足りない部分、自分が極めたい部分、成長したい部分を突き詰めて、自分のスケートが好きになってもらえるような選手になりたい」。前人未到の地へ、まだまだ高みを目指し続ける。