バド・今井氏、再春館の退社理由は「パワハラ」 会社側は否定「社会人に必要な研修」
バドミントンの再春館製薬所で監督を務めていた今井彰宏氏が27日、同社を2月限りで退社したのは「会社からのパワーハラスメントでうつ状態になったため」と明かした。現在は岐阜トリッキーパンダースにスタッフとして在籍している。
金銭的不正行為があったとして2017年1月に監督を解任された今井氏は同年2月からの約半年間、工場勤務となった。業務後は毎日、リポート作成を課され、最初の3カ月は毎日、その後は2日に1度程度、上司との面談も命じられた。業務時間外や休日に選手らと接触することは禁じられたという。
同年8月にバドミントン部に選手の練習相手として復帰したが、工場勤務期間中から続く不眠などの症状に悩まされた。「11月くらいまでは監督に戻ろうと必死に頑張ったけど、不信感が拭えなかった」と述べた。
再春館製薬所は「会社としてはパワーハラスメントと認識していない。感覚の違いがある。監督復帰を前提として半年間の研修を課した。今井さんだけ特別ではない。社会人に必要な研修としてやってきた」とした。