リオ五輪代表・長岡望悠が1年2カ月ぶり実戦復帰 左膝前十字靭帯断裂で手術
「バレーボール・全日本男女選抜大会、久光製薬3-0金蘭会高」(30日、丸善インテックアリーナ大阪)
2016年のリオ五輪、女子日本代表のエースアタッカーだった長岡望悠(26)=久光製薬=が、1年2か月ぶりの実戦復帰を果たした。
金蘭会高とのグループ戦にフル出場し、3-0(25-21、25-18、25-23)の勝利に貢献。左膝前十字靭帯断裂からの再起へ、第一歩を刻んだ。
頼れるサウスポーが帰って来た。第1セット6-2から、スパイクを相手コートに叩き込んだ。久々の得点に笑顔が弾けた。代名詞のバックアタックはもちろん、ブロックも決めてみせた。
「いよいよスタートを切ったな、という気持ちです。緊張はしていなかったんですけど、試合直前に緊張してきました。それでもセッターや周囲が、私のことを考えて使ってくれて、いい状態で打たせてもらいました」
昨年3月、Vプレミアリーグファイナル6で悪夢に襲われた。ジャンプから着地した際、左膝に激痛が走った。自力では起き上がれなかった。前十字靭帯断裂の診断。手術、リハビリを経て、ようやくコートに戻ってきた。プレーの質は「納得できたものは10%もない」と自己評価。完全復活には程遠い。それでも「昔の自分に戻るのではなく、体も心も新しい自分をつくるイメージ。1日でも早く新しい形をつくり上げたい」と前を向いた。
再生ではなく新生。長岡はもっと強くなって、全日本の舞台に戻るつもりだ。