日本相撲協会は2日、東京都墨田区の両国国技館で力士、親方ら全協会員を対象に暴力問題の再発防止などに関する研修会を開いた。テーマは「協会員としてどうあるべきか」で、冒頭にスポーツ庁の鈴木大地長官が「暴力問題が相次ぎ大変残念。以前にも増して、緊張感、危機感を持っている。スポーツの価値を考え直してほしい」とあいさつした。
角界では昨年10月に元横綱日馬富士関による貴ノ岩関への傷害事件が起きた。相撲協会は今年2月に暴力問題の再発防止検討委員会を設置したが、3月の春場所で当時十両の貴公俊(現幕下)が付け人を殴打するなど、暴力体質が問題視されている。