水谷 打倒中国どころか…韓国に敗れ6大会ぶりに表彰台逃す「すごく申し訳ない」

 「卓球・世界選手権」(4日、ハルムスタード)

 日本男子は準々決勝で韓国に1-3で敗れ、6大会ぶりにメダル獲得を逃した。第1試合を張本智和(14)=エリートアカデミー=が2-3で落としたが、第2試合は水谷隼(28)=木下グループ=が3-2で競り勝った。だが、松平健太(27)=木下グループ=が1-3で敗れると、第4試合は水谷がストレート負けした。1971年名古屋大会以来、47年ぶり9度目の優勝を目指す日本女子は5日の決勝で中国と対戦する。

 後がない第4試合。第2試合では昨年の個人戦3位の李尚洙を振り切った水谷だが、踏ん張れなかった。ショットの精彩を欠き、エースの役割を果たせなかった。

 日本男子が表彰台を逃すのは、14位だった2006年ブレーメン大会以来6大会ぶり。打倒中国への挑戦は戦う前に終わり、水谷は「メダル獲得を自分たちの代で途切れさせたことをすごく申し訳なく思う」と肩を落とした。

 14歳の張本にとっても、苦い団体戦デビューとなった。常に相手のエース級と渡り合ってきたが、1次リーグのイングランド戦とともに、自身が敗れた試合がチームの敗戦に直結。「常にプレッシャーはあった」と素直に語った。

 前回大会とリオデジャネイロ五輪団体では銀メダルを獲得したが、中国以外の国の追い上げを痛感させられた大会になった。水谷は「負けてもともと、と向かってくる(相手の)気持ちをはね返すだけの力が、今の日本にはない」と厳しく現状を見据えた。

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