バレー日本代表リベロの井上琴絵がJT退部へ 「後悔はありません」
バレーボールVリーグのJTが8日、所属する井上琴絵(28)が5月31日付けで退部すると発表した。今後については未定としている。
井上は京都橘高を経て08年4月にJTに入部。以後、10年間所属してきた。09-10年シーズンのV・プレミアリーグ・レシーブ賞、10-11年V・プレミアリーグのベストリベロ賞などを受賞している。日本代表としては17年グランドチャンピオンズカップでベストリベロ賞を受賞した。
井上はJTの公式サイトで「入部してすぐの黒鷲旗では無我夢中でプレーし、先輩方に助けられて準優勝を経験させてもらったことから始まり、4チーム中1チームしか残れないという過酷な入替戦、開幕25連勝やプレミアリーグ初優勝、黒鷲旗連覇、チャレンジリーグ降格、そしてプレミアリーグ復帰…全てを書ききることはできませんが、うれしいことも悔しいこともたくさん経験することができました」とJTでの10年間を振り返った。
膝の負傷に泣かされたことにも触れ、「この10年の間に膝を3回もけがしてしまい、チームにたくさん迷惑をかけてしまいました。心が折れそうな時も諦めそうになった時もたくさんありましたが、家族、友人、恩師、チームメート、スタッフ、会社の方々、復帰にあたり携わって下さった病院関係の方々、そしてファンのみなさん……本当にたくさんの方に助けてもらいましたし、たくさんの方の支えや応援のおかげで乗り越えることができました」と感謝。「長年お世話になったこのJTを離れることは本当に淋しく思いますが、自分で決めたことに後悔はありません。また新たな場所で、成長し、夢を叶えられるように、自分らしさを忘れずに頑張ります。10年間本当にありがとうございました」と別れを告げた。