桐生祥秀、今季初の100Mは10秒26で最下位9位 中国勢がガトリン超えで台頭

 「陸上・ダイヤモンドリーグ・上海大会」(12日、上海)

 男子100メートルが行われ、昨年9月に日本人初の9秒台をマークした桐生祥秀(22)=日本生命=は、10秒26で最下位の9位に終わった。

 9秒98を叩き出した昨年9月の日本学生対校以来となる100メートルに挑んだ桐生。直前から降り始めた雨に加え、向かい風という悪条件の中、上々のスタートを切ったが、得意なはずの中盤からジリジリと後退。最後は力尽きた。今季初の100メートル。自身を含め7人が自己ベスト9秒台というハイレベルメンバーに加え、1週間前の静岡国際では風邪に苦しみ病み上がり。感触を確かめる意味もあっただけに「この相手に最後まで自分の走りができたのはよかった」と前向きに話した

 ただ、衝撃的な結果でもあった。今夏のアジア大会でのライバルとなる中国の蘇炳添、謝震業の2人が、世界王者のガトリン(米国)、リオ五輪銅メダルのデグラッセ(カナダ)を抑え、2、3位に入った。ライバルたちは着実に地力をつけてきている。

 「自分としては悪くない。もっといけるというのはある」。次戦は20日のゴールデンGP大阪(長居)。ガトリンに加え、日本のライバルである山県亮太(セイコーホールディングス)、ケンブリッジ飛鳥(ナイキ)、多田修平(関学大)と豪華メンバーが揃う。「勝負していきたい」と、力を込めた。

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