納谷白星スタート 清宮に負けじと8戦全勝 小学生時わんぱく相撲で対戦

 「大相撲夏場所・2日目」(14日、両国国技館)

 “昭和の大横綱”大鵬(故人)の孫で元関脇貴闘力の三男、東序二段11枚目の納谷(18)=大嶽=が森(玉ノ井)を押し出し、序二段で白星スタートを切った。先場所、7戦全勝で果たした序ノ口優勝に続きプロ8戦全勝。プロ野球日本ハムの新人・清宮幸太郎(18)とはわんぱく相撲で対戦しており活躍は刺激。競技は違えど世代の顔、ゴールデンルーキー同士、負けられない思いだ。中入り後は横綱鶴竜が玉鷲を突き落とし、白鵬が御嶽海を上手投げで下し、ともに初日から2連勝。大関豪栄道、大関とりの関脇栃ノ心も勝ち、上位陣は連日の安泰だった。

 納谷が球界のライバルに負けじと、相手をぶっ飛ばした。どっしりとした立ち合いから鋭い踏み込み。もろ手一発で森をはじくと、2発で秒殺した。「しっかり体が動けた。このままいけばいい。緊張?少ししたけど変わらない」と貫禄すら漂わせた。

 納谷幸之介と清宮幸太郎。師匠の大嶽親方(元十両大竜)が「名前も似ているし、顔も似てますよね」と言う2人のサラブレッドは小学生時、わんぱく相撲で出会っていた。

 東京都大会で激突し「少し覚えている。(清宮が)結構大きかったから」と納谷。勝敗については「もちろん勝っています」と胸を張った。

 高卒1年目の2人は競技は違えど、今や世代の顔だ。「同級生がテレビに出ているとうれしい。自分も!となる」と刺激を受けている。負けたくないか?と問われると「そうですね」と即答した。新人デビュー戦から7試合連続安打の記録を作った清宮に対抗。「僕も何か取れるように頑張ります」と発奮材料にする。

 先場所は7戦全勝で祖父もできなかった序ノ口優勝を果たし、これでプロ8戦全勝。場所前は阿武松部屋に出稽古し「前に出る圧力がついた。体が軽く感じる」と、188センチ、166キロの肉体はパワーが増した。

 13日の母の日は花束をプレゼントした。「初めて自分で稼いだ」と、昨年までは兄弟4人で一緒だったのが、今年は個人で「5000円ぐらい」の豪華な花束に。1日遅れで白星も贈った。

 師匠は「清宮君は1軍だけど、納谷はまだ下積み。1軍は幕内」と言い、ライバルとの“番付差”はまだ開いている。納谷も早期の“1軍”へ突っ走るのみ。「普通にしたら負ける相手ではない。しっかり連勝したい」と、序二段も全勝Vでの突破を視界に入れた。

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