元関脇豊ノ島 2戦全勝 常に引退危機も「体も動いた」
「大相撲夏場所・3日目」(15日、両国国技館)
元関脇で東幕下14枚目の豊ノ島(34)=時津風=が貴健斗(貴乃花)を押し出して2戦全勝とした。押し合いに引かず応戦。圧力をかけて前に出ると、そのまま押し切った。
「足も前に出ていた。下から下から攻められて良かった。前への意識がつながっている。体もしっかりと動いた」と納得顔で振り返った。
16年名古屋場所前に左アキレス腱(けん)を断裂。故障に苦しみ同九州場所で幕下に落ち、そこから関取返り咲きはかなわない。
常に引退危機の中、先場所は西幕下35枚目で6勝1敗と大勝ちし、再び十両を視界に入れる番付に回復してきた。幕下15枚目以内で全勝優勝なら十両昇進が可能。「ワンチャンスは継続。6連勝したら前日に体調を崩して吐くんじゃないかな」と笑わせた。