日本人初女子プロアメフット選手も悪質タックルに「あり得ない」 米なら「大乱闘」
日本人初のプロアメフット(アメリカンフットボール)選手で、現在は南カリフォルニアを拠点とする女子アメフットチーム「パシフィック・ウォリアーズ」のオーナー兼選手の鈴木弘子さん(53)が15日までにブログを更新。日大アメフット部の悪質タックル問題について、意見を述べた。
6日の日大と関学大の試合で、日大の守備選手が関学大QBに対し、プレー終了後に背後から悪質タックルしたのをはじめ、3回続けて反則を犯した問題。“本場アメリカならどうなるのか?”とネット上やメディアでは盛んに議論が行われているが、鈴木さんは「アメリカだったら、あり得ません。あったとしたら、大乱闘になってます。」と断言した。
そして、オーナーとしての立場からの見解を記した。
日大側だった場合は(1)最初の反則で、彼を引っ込め、2度と出さないし、試合途中でも相手チームに謝罪します
関学大だった場合は(1)猛烈抗議し、場合によっては選手全員ロッカールームに引き揚げさせます。もちろん試合後にリーグへ提訴します (2)そこまでしても2度目の反則が起こったら(該当選手は退場になっているので、他の選手が故意の反則をした場合)有無を言わさず、選手全員、ロッカールームに引き揚げます。よほどの措置が行われない限り、試合放棄します (3)それでも3度目の反則が起こった場合は、警察を呼びます。110番するのは決して大袈裟なことではなくスポーツのルール以外で、暴力が行なわれた場合、致し方がないことです--というもの。
また、今回の試合の映像を見て、反則行為はもちろん、「誰も抗議せず、チームメイトも全く怒ってなくて、淡々と試合が行われてること」に驚いたことも伝えている。
鈴木さんのチームでは、先週の試合でQBが2度サックされ、反則ではなかったものの、「コーチはもちろん、チームメイトまでがオフェンスラインに対して激怒」していたことも明かした。
鈴木さんは東京・浅草生まれ。高校時代はシンクロナイズドスイミングの選手として活躍。1995年、日本の女子クラブチーム・レディコングで、アメフットを始め、2000年 WPFL(Women’s Professional Football League)のトライアウトに合格し、日本人初のプロアメフット選手となった。