競歩世界記録保持者・鈴木雄介が復帰会見 資格停止処分明け「一から出直していきたい」
陸上の男子20キロ競歩世界記録保持者で、日本陸連の強化費約30万円を不正申請し、昨年10月から6カ月の資格停止処分を受けていた鈴木雄介(30)=富士通=が17日、千葉県千葉市内で復帰会見を行った。
「すべて自分自身の甘さが招いた結果。一から出直していきたいと思います」と、問題について謝罪した。
19日の東日本実業団選手権(熊谷)の5000メートルが2年9カ月ぶりの復帰戦となる。鈴木は15年3月の大会で1時間16分36秒の世界新記録をマーク。しかし、その後は恥骨の炎症に苦しみ、15年世界選手権は途中棄権。リオ五輪も断念した。
「完全に回復したわけではないが、練習が継続してできる状況まで回復した。ただ、日本代表になるための練習が積めるようになってこそ、僕にとっての完全復活。正直、競技復帰を諦めかけた時期もあった。20年東京五輪も頭の中には思い描いている。1つずつこなしていく中で、その先に東京五輪があれば」と、前を見据えた。