被害者&両親は今も憤り 警察への被害届提出…結論まだ
アメリカンフットボールの定期戦で、日大の選手の悪質な反則行為により選手が負傷した問題で、関学大アメフット部が17日、兵庫県西宮市内で会見した。抗議に対する日大からの回答書について「疑問、疑念を解消できておらず、誠意のある回答とは判断しかねる」との見解を表明。日大側が24日をめどとした再回答の内容次第では、来年度の定期戦を取りやめる意向を明らかにした。また、会見した鳥内秀晃監督(59)は「同じ指導者として到底受け入れることができない」と問題発覚後、公の場に姿を見せていない日大の内田正人監督(62)の対応に怒りをあらわにした。
警察への被害届の提出について、小野ディレクターは「告訴の主体は(被害者)本人と家族になる」として言及を避けた。その上で悪質な反則行為、それが監督の指示だったのではないかという疑念、さらには日大指導者から直接の謝罪がないことに「家族は今も激しく憤っている」と明かした。
ただ、日大への抗議文では「スポーツの範ちゅうを超えた傷害事案と捉えて」いると明記していたが、「状況が変わってきている。行為は悪質だが、それ以外の要因も絡んできている」として、24日をめどとした再回答を見て判断する意向を示した。
被害を受けた関学大のQB選手は風邪をひいたこともあり、今も練習に復帰していないが、「医師からは『痛みがなくなったら練習に参加してよい』と言われている」と説明した。