関学大・鳥内監督「到底受け入れられない」日大の回答に“雲隠れ”内田監督に…

 アメリカンフットボールの定期戦で、日大の選手の悪質な反則行為により選手が負傷した問題で、関学大アメフット部が17日、兵庫県西宮市内で会見した。抗議に対する日大からの回答書について「疑問、疑念を解消できておらず、誠意のある回答とは判断しかねる」との見解を表明。日大側が24日をめどとした再回答の内容次第では、来年度の定期戦を取りやめる意向を明らかにした。また、会見した鳥内秀晃監督(59)は「同じ指導者として到底受け入れることができない」と問題発覚後、公の場に姿を見せていない日大の内田正人監督(62)の対応に怒りをあらわにした。

 47社、100人を超える報道陣を前に、努めて冷静に語り始めた鳥内監督だったが、語気は自然と強まっていった。内田監督がいまだ公の場に姿を現していないことに「責任者が直接謝罪するのが筋ではないか。同じ指導者としては到底受け入れることができない」と怒りをにじませた。

 悪質な反則行為について見解と謝罪を求めた関学大の抗議文に対し、日大は15日に回答文書を提出。監督の指示で反則が行われたのではないかという疑義について、「ルールに基づいた『厳しさ』を求める指導者の指導と選手の受け取り方に乖離(かいり)が起きていたことが問題の本質」と否定した。また被害選手や保護者への謝罪についても、回答文書内で「おわび」するだけで、内田監督らが直接謝罪する意思は明記されなかった。

 これに関学大は「誠意のある回答とは判断しかねる」と反発。日大側が24日をめどに再提出するという回答を待って、今後の対応を検討するとした。誠意ある回答と判断できなかった場合、これまで51回続いた定期戦の取りやめを明言した。

 やはり怒りの矛先が向くのは内田監督の対応だ。プレーに「厳しさ」を求めていたとする説明に、鳥内監督は「あのプレーが起こった時、なぜ(当該選手を)ベンチに戻して『そういうプレーをしろと言ったのではない』と注意できなかったのか」と疑問を投げかける。退場処分となった後に当該選手をねぎらうような行為もあり、小野ディレクターは「非常に不可解」と首をひねった。

 会見で鳥内監督と小野ディレクターが何度も口にした「真相究明」。24日をめどに再提出される日大の回答に何が書かれるのか。また内田監督の会見は開かれるのか。日本アメフット界のためにも、一日も早い解決が待たれる。

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