関学大・被害選手の父親 日大謝罪に「釈然としない」 関東学生連盟へ調査求める
アメリカンフットボールの定期戦で、日大の選手の悪質な反則行為によって関学大の選手が負傷した問題で、関学大は20日、「指示があったのか(監督が)話されなかったので釈然としない」などとした被害選手の父親のコメントを発表した。日大の内田正人監督(62)は19日に「一連の問題は全て私の責任」と謝罪。辞任を表明したものの、反則行為を指示したかどうかなど詳細については明らかにしなかった。
被害を受けた選手の父親が出したコメントには、もどかしさがにじみ出ていた。
「日大選手がどうしてあのようなプレーをしたのかの説明がなかったし、指示があったかも(監督が)話されなかったので釈然としない。関東学生連盟にしっかり調査して真実を明らかにしてもらいたい」
内田監督は前日、兵庫県西宮市で負傷した選手や保護者に謝罪していた。その後、大阪空港と羽田空港で報道陣の取材に応じ「一連の問題はすべて私の責任」と謝罪。監督の辞任も表明した。
もっとも、最大の争点になっている当該選手に反則行為を指示したかどうかについては、「それに関しては文書で回答します。ここで答えるつもりはない」の一点張りで、言及を避け続けた。この点については、関係者や日大選手からも監督からの指示があったとの証言が報じられている。
今後は関学大への再回答の期限である24日までに学内調査を続け、問題の経緯の詳細を文書で説明し、関東学連の規律委員会の調査にも応じる。被害者側はもちろんのこと、だれもが納得する説明が求められる。