大鵬の孫、納谷が無傷の5連勝でも猛省「全然ダメでした」
「大相撲夏場所9日目」(21日、両国国技館)
“昭和の大横綱”大鵬(故人)の孫で元関脇貴闘力の三男、東序二段11枚目の納谷(18)=大嶽=が三段目の飛騨野(荒汐)にきめ出しで勝ち、無傷5連勝。序ノ口優勝した先場所からプロ12連勝に伸ばした。
立ち合いから後手にまわり、もろ差しを許した。外から相手の両腕を抱え、強引に出てパワーでねじ伏せたが、内容は良くない。土俵上では首をかしげ、浮かない表情で引き上げた。
「全然ダメでした。突いて出ようと思ったけど脇が甘かった。差されてしまった。集中していたけど、それでもまだ何か…」と、反省しきり。
20日の前戦でも苦戦し、朝稽古ではいつも以上に体を動かしているが、本調子には戻らない。5連勝にも「変な相撲で勝っても意味がない。自分の取り口じゃないと勝っても意味がない」と、悔しがった。
ライバルの同期生、豊昇龍(立浪)も5戦全勝に伸ばし、優勝をかけ全勝で激突する可能性がある。「豊昇龍と今当たっても勝てない。(豊昇龍は)体も動いて動きも速い。取るのは楽しみだけど、絶好調の時にやりたい」と、早期復調へ全力を尽くす。