悪質タックル問題 アメフット指導者が断言「指示なくあんなプレーするのはあり得ない」

 アメリカンフットボールの定期戦で、日大選手の悪質な反則行為によって関学大選手が負傷した問題で、東大アメリカンフットボール部の森清之ヘッドコーチが21日、フジテレビ系「直撃LIVE グッディ!」に出演。指導者の指示があった可能性について「指示なくあんなプレーするのはあり得ない」と、言い切った。

 6日に行われた定期戦で、関学大のクォーターバック(QB)の選手が日大の守備選手から悪質なタックルを受けて負傷。日大・内田正人監督は19日になって関学大と当該選手、その保護者に謝罪し、辞任する意向も表明した。だが、指揮官が悪質タックルを指示した疑惑については説明を避け、真相究明には至っていない状況だ。

 東大アメリカンフットボール部は日大と同じ、関東1部に所属する。同じ立場の指導者として、森ヘッドは当該選手が犯した3つの反則のうち、1プレー目は特に異質であると強調。選手の心理状態にも首をひねり、「指示があったとしても、あそこまではできない。普通の状態ではできない。理解できない」と、驚きの目を向けた。

 当該選手が出場機会を得るため、指示に従った可能性については「素質のある選手ほど『自分自身を見つめてみろ』という可能性はなくはない。ただ、あのプレーと引き換えということはない。ルールを守ってという大前提があってのことだと思います」と、“常識”を口にした。

 全日本選抜などで一緒にコーチをした約30年前から、内田監督の人柄を知るという森ヘッド。「非常に気さく。フットボールに対しては厳しい。だから、にわかに信じられない」と、語っていた。

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