柔道・阿部詩、地元神戸入り濃厚イニエスタに興味津々
柔道女子52キロ級で世界選手権(9月、バクー)代表に選出されている17歳の阿部詩(兵庫・夙川学院高)が22日、グランプリ(GP)フフホト大会(25日開幕、中国)に出場するため、羽田空港から出発した。
兵庫が生んだ天才柔道少女の世界戦略が始まる。初の世界選手権に向けた強化ポイントとして、「組み手の部分と、パワーの強い選手に負けない技術。あと技を磨くことと気持ちの部分」と課題を見据えた。
代表選考が懸かっていた4月までの試合はとにかく結果を求めていたが、「今回は気持ちに余裕を持って臨めるので、練習してきた寝技や苦手な組み手をやりつつ自分の柔道をやりたい。(普段と)違うことも試合でやっていかないと成長できない」。得意の袖釣り込み腰や内股など投げ技は驚異のキレ味を誇るものの、「相手を投げられなかったときにどうするか」と勝利へのオプションを増やすことをテーマに掲げた。
地元神戸では、サッカーのスペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(バルセロナ)がJ1神戸に入団濃厚と報じられている。元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ(神戸)は知らなかったほど普段はサッカーを見ないという阿部ですら、「(イニエスタは)知ってます。なんかすごそう」という超大物。スタジアムが自宅から歩いて行ける距離にあるだけに「見に行ってみようかな」と興味津々だった。