【日大選手会見3】暴力と言われても…の質問を弁護士が制止
大学アメリカンフットボールで、関学大との定期戦で悪質な反則タックルを仕掛けた日大の当該選手・宮川泰介(20)が22日、都内の日本記者クラブで会見を開いた。一連の反則プレーが「暴力」ととられても仕方がないと思うか、という質問には担当弁護士が「法的な責任に絡みますので」と制止した。どういう意図を持って内田正人前監督ら指導者が指示を出し、あるいは指示を出さなかったのか。また、宮川本人がどういう意図を持って行ったのかが、今後の責任問題で重要になることをうかがわせた。以下、一問一答の要旨【その3】。
-プレー時に審判の笛は聞こえていましたか。
「投げ終わったということは聞いていました」
-プレーが終わったことは認識していた。
「はい」
-危険なプレーが終わった後は。
「何かを考えられるような状況ではなかったです」
-未だに日大がきちんとした態度を示していない。
「自分がやってしまったことなので。監督・コーチ陣をどうこういうことではないですけど、真実を話さないといけないのではないかなと思って、ここにいます」
-関学大被害者に対しては誠意ある謝罪をしようというのは感じられないか。
「僕の方から言うことではないです」
-井上コーチからの指示について。日大アメフット部ではそういう指示が通常、あるものなのか。今回が特別具体的に指示があったのか。
「特別です」
-理由は。
「やる気が感じられない、闘志が感じられないと監督・コーチから感じられていたので、そういう理由だと思います」
-やる気がないように見える要因は。
「それは分からないです。自分では」
-内田監督からの指示は、すべてコーチを通じて行うのか。
「その場合が多いです」
-内田監督からの指示と認識していたか。
「僕はそう認識しています」
-あのタイミングであのタックルというのは、スポーツではなく暴力だという発言が関学大側からあった。あの行為は暴力と言われても仕方が無いと思うか。
弁護士「法的な責任に絡みますので…」
-スポーツを逸脱した行為だったかということについては。
弁護士「客観的行為から見て、刑事事件、民事事件の可能性が含まれている事件だと私は認識しています。今後の責任が生じるような質問は控えていただきたい」
-監督が辞任することは、チームにとってよかったと思うか。
「今日きたのは謝罪をするためであって、真実を話すためにきたので。チームがどうなるとか、そういうことは僕の口から言うことじゃないです」
-かばってくれなかった監督に裏切られた気持ちは。
「最初から両親が監督と面会した時に指示があったことを出してほしいとは伝えていたので、出してほしいという気持ちはありました」
-選手個人に被害届を出されて、大阪府警が受理をしたことについてはどう思うか。
「被害届を出されても仕方がないぐらい(の行為)。向こうの選手、ご家族からしたら、当然のことです」