アメリカンフットボールの定期戦で、日本大の守備選手が関西学院大の司令塔であるクオーターバック（ＱＢ）選手に悪質なタックルを仕掛けて負傷させた問題で、日大の内田正人前監督、井上奨コーチが２３日、東京都千代田区の日大本部で緊急会見を行った。

　反則タックルを仕掛けた選手が、内田前監督らの言動によって精神的に追い込まれていたとの認識があったかとの質問に、内田前監督は「追い込まれていたと言うことを客観的に判断するのは難しくて、将来やってほしい選手は、中心になる選手は練習量が多くなりますし、試合ではタックルも多くなってほしいというのが我々の希望です。それが結果的に重荷になった部分はあると思います」と述べた。

　井上コーチは「実際、乗り越えてほしいと思って厳しいことも言いましたし、いやだなと精神的にしんどいなと思うことも言ってました。ただ、それも含めて乗り越えてほしいというか、彼のプレーと心の成長につながればいいと。その思いでやってました」と説明したうえで「そこで追い込まれていたというのは考えてませんでした」と語った。「責任は感じております。彼を高校の時から見ておりまして、本当に申し訳ないと思います」と述べた。

　ここで再び内田前監督に「監督はどうですか」との問いかけがあったが、司会者が「いくつも質問しないでください」と制した。