照ノ富士、翔猿に敗れ昭和以降初の元大関幕下転落が決定的に

 「大相撲夏場所・12日目」(24日、両国国技館)

 元大関で東十両8枚目の照ノ富士(伊勢ケ浜)が翔猿(追手風)に押し出され0勝6敗6休。起こされて押されると踏ん張り切れず力なく土俵を割った。

 左膝外側半月板損傷で4日目から途中休場し、前日11日目から再出場していた。昭和以降初めてとなる元大関の幕下転落が決定的になった。

 「一生懸命やっている。出た限りやれることをやる。ちょっとでも今日はやれた。動きも見えているし感じる部分も感じる。心はあるけど体がついていかない。悩みますね」ともどかしい思い。

 両膝に加え、左右の腎臓に結石、糖尿病も抱え、体は力が入らない。「病気を治せばできると思う。気持ちは切れていない」と関取の座を失っても現役にこだわる意欲を見せた。

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