日大現役選手「声を上げたい」近日中に声明へ 父母会会長明かす

 アメリカンフットボールの定期戦で日大の宮川泰介選手(20)が悪質なタックルにより関学大のQBを負傷させた問題で、日大の内田正人前監督(62)と、井上奨コーチによる反則指示の有無が注目される中、日大アメフット部の父母会が24日、都内で緊急理事会を開催した。会長らが匿名で取材に応じ、近日中に現役選手たちが声明を出す考えであることを明かした。

 23日夜の会見で内田前監督と井上コーチは反則の指示について、改めて否定し、宮川選手の判断と主張。これに多くの部員が不満を持っており、指導陣への“反対声明”になる可能性もある。

 これまで部としては箝口令を敷かれてきた現役選手たちが、いよいよ声を上げる。この日、選手の代表と連絡を取ったという父母会の会長は「『選手としても声を上げていきたい。でもどうしたらいいか分からない。助けてほしい』と、言ってきた。父母会として支援していきたい」と、過酷な環境に置かれている選手たちの思いを明かし、近日中にも選手側の声明を取りまとめ、発表する考えを明かした。

 また、同会長は「個人的には宮川選手の発言が正しいと思っている。子供からは指示があったと聞いてる」と話し、当該プレーは内田前監督らの指示との認識を示した。

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