日大の「QBつぶせ」指示は「あるべき言動でない」 アメフット監督会が言及
関東学生アメリカンフットボール1部リーグの緊急監督会が24日、都内で行われた。関学大との定期戦での悪質タックル問題を受けて、各大学は、日大の指導環境に改善がなければ今秋のシーズンで対戦を拒否することで一致した。日大指導陣が発したとされる「相手クオーターバック(QB)をつぶせ」という指示についても言及した。監督会の大山茂議長は「コーチとしてあるべき言動ではないと思う」との見解をあらためて示した。
一般論として、アメフットで「つぶす」という表現を使うことはあるというものの、「(特定の)選手個人をつぶすというのはない。ボールを持っている選手をつぶすという意味で(使うこと)はあるし、しっかり強く当たれという話では(使用)するが、個人を壊すという表現はしない」と、相手を負傷させる意味で使うことはないと強調した。
6日の定期戦で、悪質タックルを関学大QB選手に仕掛けた守備選手に直接指示を出した日大・井上奨コーチは、23日の会見で「けがを目的とした指示はしておりません。思い切りいけということです」という意図だったと説明している。
「つぶしにいけ」という発言をしたことは認めた上で、「『QBを壊しにいけ』『つぶしにいけ』ということはいろんな意味があると思っていまして。つぶしにいくようなタックルをするとか、思い切りスタートするとか、最初から自分の闘志を出すこととか、いろんな意味が込められていると思っていまして、つぶしに行けと言いました」と弁明していた。