関東学連、内田前監督“指示”と認定 日大除名も…今月中に臨時理事会で処分決定

 日本大アメリカンフットボール部の宮川泰介選手(20)による悪質な反則問題を調査してきた関東学生連盟の規律委員会が「反則は監督とコーチの指示」と認定する方針を固めたことが25日、関係者への取材で分かった。反則を指示していないという日大の内田正人前監督(62)と井上奨前コーチ(30)の主張を退けた。またこの日、日大の大塚吉兵衛学長(73)が都内で125分間の緊急会見を行った。

 内田前監督、井上前コーチは「クロ」-。23日の会見で「言っていない」「覚えはない」などと反則行為の指示を完全否定し、宮川選手に責任を押しつけようとした両者に対し、関東学生連盟の規律委員会は「反則は監督とコーチの指示」と断罪した。

 調査結果を受け、関東学連は5月中に臨時理事会を開いて日大の処分を決める。罰則規定には①除名②資格剥奪③団体活動の一時的または無期限停止④公式試合の出場停止-などの処分がある。

 規律委は宮川選手や内田前監督、井上前コーチら指導陣に聞き取り調査をした。内田前監督と井上前コーチはここでも反則の指示を否定したという。しかし内田前監督が試合後、チームに「自分がやらせた」「俺がやらせたんだと言え」と話したとされることや、報道陣に反則を容認するような言葉を発していたことから、規律委は内田前監督の反則指示と判断したとみられる。

 井上前コーチがしたとされる「相手のQBと知り合いなのか」「相手のQBがけがをして秋の試合に出られなかったらこっちの得だろう」などの発言も、反則を前提としたものとみたようだ。

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