関学大QBの父・奥野氏 刑事告訴も検討「息子、家族、関学さんと相談して」

 大学アメリカンフットボール定期戦で、日大選手に悪質な反則タックルを受けた関学大は26日、西宮市内で3度目の会見を行った。関学大アメフット部の鳥内秀晃監督と小野宏ディレクターに加え、反則を受けたQB選手の父である奥野康俊氏も出席。24日に提出された日大からの再回答書も公開した。

 奥野氏は「(息子は)全治三週間、ほぼ回復に向かっている。本当にありがとうございます」と、切り出した。日大の対応次第では「被害届けを取り下げる準備をしていた」というが、改めてその意向がなくなったことを表明。「今後、告訴に向かうか、息子、家族、関学さんと相談して決定したい。被害届けを出しているので、(捜査が)前に進んでいると聞いている」とした。

 一方で被害届、告訴にも反則プレーをした宮川選手を対象にする必要があると説明。矛先は内田前監督に向いているとしながら、「宮川君は世間から批判にさらされ、社会的制裁も受けている。さらに刑事責任を負うべきでないと考えます」とし、嘆願書を出す考えを改めて示した。

 指導者を含めた、これまでの日大の対応について「何かを隠そうとしてるのがあからさま。真相究明にはつながっていない」と首をひねった。

 日大からの再回答書はほぼこれまでと変化がなく、関学大は捜査機関による真相究明を求め、捜査に全面協力する意向。小野ディレクターは「多くの矛盾があり、再回答書には真実とは到底認識できない」「納得できるものではない。極めて不自然なものが多く、誠意あるものと考えられない」と断罪した。今後、日大との定期戦を取りやめることも報告した。

 一連の問題では関学大との定期戦で、宮川選手が相手QB選手に背後からタックル。宮川選手は単独で会見を謝罪の意を述べるとともに、内田正人前監督や井上奨コーチの指示があったと主張した。一方、内田前監督と井上コーチはこれを否定。お互いの言い分に食い違いが生じている。

 これまでに、奥野氏は大阪府池田署に被害届を提出したことを明らかにしてた。

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