アメフット協会初の女性理事就任へ 元バレーボールのヨーコ・ゼッターランド氏
日本アメリカンフットボール協会は26日、都内で定例理事会を開催し、女子バレーボール元米国代表のヨーコ・ゼッターランド氏(49)を女性としては初の理事として選任することを承認した。6月17日の社員総会で正式に決定する。
日本協会によれば、5月に発生した日大の悪質反則問題より前から、コンプライアンス順守やガバナンス強化を目指して、内部通報システムの改善などとともに女性外部理事の選任への準備を進めていた。理事の定員は20名だが、現在1枠空いていたことから白羽の矢が立った。
アメフット協会初の女性理事の意義について、国吉誠会長は「一般的には男性が多い競技だが、観客にも女性が多いし、女性の視点は大事」と説明。ゼッターランド氏についても「他競技のオリンピアンで、銅メダル(92年バルセロナ五輪)も獲っている。米国での居住経験も長く、アメリカンフットボールも見ている」と、見識の広さに期待を込めた。
また、昨秋から人選を進め、ゼッターランド氏と交渉を進める中で今回の悪質反則問題が発生したが、国吉会長は「それでも快諾していただいた。ぶれることない決意をお持ちだったので、お願いすることにした」と話した。
今後、協会の定款を改定し、女性理事の枠をさらに増やす方針だという。