負傷選手の父・奥野氏、加害選手に寛大な処分を求める嘆願書募集
アメリカンフットボールの定期戦で日大選手が悪質なタックルをした問題で、関学大は26日、兵庫県西宮市内で3度目の会見を開き、鳥内秀晃監督(59)、小野宏ディレクター(57)、負傷選手の父で大阪市議の奥野康俊氏(52)が出席した。24日に日大から受け取った再回答書に対して、「選手の安心、安全を担保することができない」として、51回続いた定期戦は当面、中止すると発表。これまでの回答や態度から、タックルをした日大の宮川泰介選手(20)の主張を支持し、サポートする姿勢を明らかにした。
負傷した選手の父、奥野氏は、21日に傷害容疑で警察に被害届を出したが、被疑者を内田前監督にすることはできず、真相究明のため、やむを得ず宮川選手としたと説明した。一方で、同選手は「多くの批判にさらされ、既に社会的制裁を十分に受けている」として、東京地検立川支部に寛大な処分を求める嘆願書を募集することを発表した。刑事告訴については検討中という。
奥野氏は、18日に宮川選手から直接謝罪を受けた後、息子が「かわいそうだね」と話していたことを明かした。当日は双方の選手、両親の6人で面会。「(相手側の)お母さんは泣いてはりました。うちの家内も涙を浮かべて」と振り返った。
その後、被害届を提出する際には、自分の息子が「出さないとあかんの」と話していたという。真相究明のため被害届を出す必要があり、そのためには警察から、まず日大選手の名前を出す必要があると説明を受けていることを伝えたという。