【関学大アメフット部・一問一答】最終的には捜査機関に委ねる状況になるかと思う
アメリカンフットボールの定期戦で日大選手が悪質なタックルをした問題で、関学大は26日、兵庫県西宮市内で3度目の会見を開き、鳥内秀晃監督(59)、小野宏ディレクター(57)、負傷選手の父で大阪市議の奥野康俊氏(52)が出席した。
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-再回答書を見て。
鳥内監督「あまり前の回答と変わりがないという印象。だから第三者機関に調査していただきたい。(謝罪会見で)内田前監督はすべて私の責任と言われたが、本当に自分の責任と考えるならば、もう少し発言内容が変わっていたと思う。井上前コーチは内田前監督を気にしながら話をしているようだった。本当に思っていることを言えているのか。DLが勇気を持って記者会見したように、井上コーチもはっきりと記者会見してほしい」
-今後は。
小野ディレクター「日大の第三者委員会、関東学生連盟に真相を究明してほしい。最終的には捜査機関に委ねる状況になるかと思う」
-今回の問題をふまえて大学スポーツのあり方、指導者のパワハラなどへの見解は。
鳥内「スポーツは自分たちで考えてやるもの。体罰の下での教育はあり得ない。いまだにそういう体質でやっておられるところがあるなら今こそ改善するチャンス」
-内田前監督は宮川選手の不安定さを見抜けなかったと言うが。
鳥内「あの会見まで時間があったが、ヒアリングをしていない。解明する気が本当にあるのか」
-日大の選手から声明を出す動きがある。
鳥内「DLが一人で会見をした。仲間が勇気を持って正直に真実を述べ、声明を出せばいいと思う」
-日大との定期戦がなくなることは。
小野「1回目の定期戦の時の4年生の主務の方からお電話があり、非常に残念だと言っておられた。当時、日大の主務の方に連絡して始まったもの。日大OBも残念に思っておられると思う」
-日大側は、宮川選手に闘志がなかったため重圧を与えたと。
鳥内「プレーぶりを見ると非常にうまいハードワーカー。問題ないと思う。しゃべる声が小さいとかはあるかもしれないが、性格はいろいろ。そんなことまで調整して意味があるのか。僕はそんなことをしない。個性を尊重しながら一番いいプレーを目指せばいい。強制されることじゃない」
小野「闘志というのは勝つことへの意欲だと思う。心の中から内発的に出てくることが大事。それが選手を育てる。心の中に芽生える気持ちはろうそくの火のようなもので、吹きすぎると消える。内発的なものをどう育てるかが一番大事」
-被害者側だが、再発防止策はあるか。
小野「私自身はこの事案はスポーツの範ちゅうを超えたものだと考える。いくら安全対策を進めてもあのような行為は防ぎようがない。スポーツと切り離した議論をしてほしいと思っている」