鶴竜、初連覇で完全復活アピール「まだこういう相撲を取るんだぞと」【Vインタビュー】

八角理事長から賜杯を手渡される鶴竜(右)=両国国技館(撮影・出月俊成)
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 「大相撲夏場所・千秋楽」(27日、両国国技館)

 横綱鶴竜(井筒)が横綱白鵬(宮城野)を下して、14勝1敗で自身初の2場所連続となる5度目の優勝を決めた。館内優勝インタビューでは、4場所連続休場があった昨年を振り返りつつ「まだ鶴竜はこういう相撲を取るんだぞという気持ちで」奮起したと心境を語った。以下、優勝インタビュー。

 -5回目の優勝を初めての連覇で果たした

 「ありがとうございます!」(歓声を受ける)

 「本当に、横綱に上がってからずっと目標にしてきたので良かったです」

 -去年の苦しい1年を乗り越えて、先場所で優勝。気持ちの面を口にしていた。

 「去年の1年間は本当につらい時期で、その中でたくさんの人の応援、僕に対しての信頼・期待を持ってくれて。そういう人たちを絶対に喜ばせてやろうと強い気持ちでやってきて、それがいい形で出たと思います」

 -これまでの優勝後の場所と気持ちは。

 「そこも一つ、自分が成長したところを見せられるようにと、強い気持ちを持っていたので、良かったです」

 -優勝争いは途中まで追いかける展開だったが。

 「本当に優勝争いをするのは初めてじゃないし。いつも通り自分の相撲に集中していこうと」

 -トップに立ってからも気持ちは変わらなかったか。

 「そこで気持ちがぶれちゃって辛い思いをした経験もありますので、そういう経験も生きたと思います」

 -コントロールができていた。

 「そういう風に生まれ変わる、進化したい、土俵に戻ってきた時にまだ鶴竜はこういう相撲を取るんだぞという気持ちでずっとやってきたのが良かったです」

 -国技館では3年前の秋場所以来の優勝になる。

 「これ以上の最高のことはないなと思います」

 -連覇を果たして、次の場所に向かっていく。名古屋では優勝経験がないが。

 「また、名古屋場所に向けて、新たなチャレンジ、自分の目標を立てて、精いっぱい努力していこうと思います。15日間、ありがとうございました」

 この日は立ち合い前まわしをつかみ攻勢に出た鶴竜。白鵬も意地を見せて盛り返したものの、再び鶴竜が攻めて寄り切った。直前に1差で追う関脇栃ノ心(春日野)が勝ち、2敗を堅持。敗れれば優勝決定戦に持ち込まれるという状況だった。

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