渡部香生子3年ぶりV「悩んでいる人にも伝わるレースしたい」
「競泳・ジャパン・オープン」(27日、東京辰巳国際水泳場)
女子200メートル平泳ぎで、15年世界選手権金メダルの渡部香生子(21)=早大=が、今季ベストの2分22秒88で3年ぶりに優勝した。
2年ぶりに日本代表に復帰した渡部が、世界女王にもなったことのある得意種目を制した。4月の日本選手権に続く2分22秒台の好タイムをマークし、復調をアピール。「コンスタントにここまで出せるくらいに戻ってこられた。すごくうれしい」と笑みを浮かべた。
リオデジャネイロ五輪以降は低迷し、一時は競技引退も考えた。「苦しんだ時期もあったが、あきらめずにまたこうやって戻ってこられた」。今夏のパンパシフィック選手権(東京)、アジア大会(ジャカルタ)に向けて「今悩んでいる人にも、何かを伝えられるようなレースをしたい」と力を込めた。