錦織圭ストレートで四大大会10カ月ぶり勝利 「いいテニスできていた」
「テニス・全仏オープン」(27日、パリ)
男子シングルス1回戦で世界ランク21位、第19シードの錦織圭(28)=日清食品=が同304位、地元フランスのマキシム・ジャンビエ(21)と対戦し、7-6、6-4、6-3とストレート勝ちした。全仏オープンの初戦突破は4年連続。また、グランドスラムと呼ばれる四大大会での勝利は昨年7月のウインブルドン2回戦以来10カ月ぶり。
第1セットは相手の強打に苦しめられた。かつ、必ずしも相手が意図していないようなコントロールのショットもあり、ブレークできず。6-6でタイブレークに突入した。しかし、ここで勝負強さを発揮し7連続ポイントで一気にこのセットをものにした。
第2セットは第1ゲームでブレークに成功。以後、相手にブレークポイントを握られる場面も多くあったが、ことごとくしのいでいく。錦織がサーブの第10ゲームも15-40とブレークポイントを2本握られたが、鋭いショットを連続でたたき込みキープに成功。2セットを連取した。
第3セットは第6ゲームでブレークのピンチをしのぎ、逆に次の第7ゲームでブレークに成功。試合の流れをしっかりとつかんで、ストレート勝ちを収めた。
必ずしも一方的ではなかった試合を振り返り、「タフでしたね。強かったですね。彼のランキング以上にかなりプレーの質も良かったのでかなり苦労しましたけど。大事なポイントをしっかり押さえて、タイブレークだったり、2セット目の最初のゲームだったり、徐々にいいプレーも少しずつ出て来たと思います」と要所をものにしたことが勝利につながったと分析した。
昨年夏に右手首痛で治療に専念したため、昨年7月のウインブルドン以来の四大大会となる。「十分いいテニスはできていたと思います」、「こういう試合は大事なポイントをしっかり押さえれれば(勝てる)。ストレートで勝てたので、いいポイントはいくつかあったと思います」と一定の手応えをつかんだ様子の錦織は、久しぶりの四大大会への思いを「久しぶりのグランドスラムだったので、すごく楽しみにしていましたし、ちょっと序盤は緊張もありましたけど、しっかり楽しまなきゃと思って後半はプレーしていました」と語った。