錦織 3大会ぶり四大大会初戦突破「緊張もあったけど…」ストレートで完勝

 「テニス・全仏オープン」(27日、パリ)

 四大大会第2戦が開幕し、男子シングルス1回戦では右手首故障の影響で昨夏のウィンブルドン選手権以来の四大大会となった第19シードの錦織圭(28)=日清食品=が主催者推薦で世界ランキング304位のマキシム・ジャンビエ(フランス)を7-6、6-4、6-3で下し、4年連続で初戦を突破した。女子シングルス1回戦では世界ランク94位の奈良くるみ(安藤証券)が第26シードのバルボラ・ストリコバ(チェコ)に6-1、3-6、4-6で逆転負けした。クレーコートを舞台に6月10日まで行われ、男女シングルスの優勝賞金は220万ユーロ(約2億8160万円)。

 地元フランスの新鋭相手に圧倒的なアウェーの雰囲気、強い日差しの中、錦織が最後まで冷静に戦い抜いた。3大会ぶりの四大大会で4年連続の初戦突破。「久しぶりのグランドスラムだったので、すごく楽しみにしていた。序盤は緊張もあったけど、十分いいテニスはできていたと思う」と充実感に浸った。

 名前も顔も分からなかった世界ランキング304位の新鋭との初対戦。身長193センチでツアー大会デビューの21歳の強烈なサーブと思い切り打ち込むショットに手を焼いたが、第1セットは5度のブレークのピンチをしのぎ、6-6で迎えたタイブレークは7連続ポイントで先取した。第2、3セットは危なげなく連取し、勝負を決めた。

 昨年8月にサーブを打った際に右手首に激痛が走って長期離脱。調整に慎重を期したが、4月からのクレーの大会でプレーが一変し、世界トップ5に4戦3勝。「ストレートで勝てたので、いいポイントはいくつかあったと思います」。完全復活を期す日本の第一人者が、クレーの大舞台で好スタートを切った。

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