東京五輪、今夏に代表第1号も 出場枠争い始まる
2020年東京五輪の出場枠争いが早くも始まった。12日に開催されたトライアスロンの世界シリーズ第3戦、横浜大会は五輪予選ランキングの最初の対象大会だった。日本は大半の競技で開催国枠を確保しているが、予選を兼ねた大会や五輪ランクの成績次第で増枠も望める。個人に出場資格を与える競技もあり、大舞台を目指す戦いは徐々に本格化する。
新たに大陸予選枠が導入されたテニスは、8~9月のジャカルタ・アジア大会の男女シングルス優勝者が出場資格を獲得する。20年6月時点に世界ランク300位以内との条件は付くが、前回14年の仁川大会を制した西岡良仁(ミキハウス)に続く金メダリストが出れば、事実上の日本代表第1号となりそうだ。
日本男子が五輪2連覇を目指す体操の団体総合は、男女ともに10~11月の世界選手権(ドーハ)で3位以内なら出場枠を得る。ゴルフは7月にスタートする五輪ランクを基に20年6月に出場者が決定。柔道は男女ともに全7階級で開催国枠が保証され、各階級1枚の切符を争うことになる。
団体球技は開催国枠の恩恵を受ける。16年リオデジャネイロ大会の実施競技で唯一男女ともに日本が出場枠を逃したハンドボールは、女子が1976年モントリオール大会以来44年ぶり、男子は88年ソウル大会以来32年ぶりの出場が決まった。追加種目で出場国・地域が6の野球とソフトボールも予選を免除され、ともに金メダル獲得の期待を背負う。
五輪出場を逃す危機にあるのがバスケットボール男子だ。開催国枠が付与されるか未定で、日本協会は出場枠確保には、19年ワールドカップ(W杯)16強入りなどの実績を示す必要があるとの見解を示す。W杯アジア1次予選B組で日本は現在4戦全敗の4位。6~7月の残り2試合で最下位を脱し、2次予選に進む3位以内に入れなければ、五輪への道が途切れる可能性もある。