栃ノ心、口上もド直球!信条を「シンプルに」 30日昇進伝達式で披露
大相撲夏場所で13勝を挙げ、大関昇進を決定的にした関脇栃ノ心(30)=春日野=が28日、都内の春日野部屋で会見を行った。30日の昇進伝達式で披露する口上は「彼の信条をシンプルに」と師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)。正面から力勝負の豪快な相撲同様、ド直球の口上となりそうだ。
横綱栃錦、栃ノ海を輩出した名門部屋に62年、栃ノ海、栃光が同時昇進して以来、56年ぶり大関誕生。看板を背負う栃ノ心は「部屋のためにも」と自覚。大関像に「うれしいことだけど稽古も大変」と責任をにじませた。
右膝じん帯断裂で幕下に転落するどん底を乗り越えてつかんだ出世。部屋伝統の当たって、押して、おっつけと基礎の徹底が異国での成功を呼んだ。師匠は「栃ノ心の相撲は(立ち合いが)変わったのはない」と言う“春日野魂”の申し子だ。
しこ名の「心」は日本の心を持つことを願ってのもの。「(口上は)親方と相談して勉強して」と栃ノ心。師匠は「間違えないか緊張」と苦笑い。30日、新大関が日本、ジョージア両国に思いを伝える。