日大・内田前監督からの圧力指導を「ハマる」と選手が呼称 関東学連調査で判明
日大アメフット部による悪質な反則タックル問題で、関東学生アメリカンフットボール連盟(関東学連)が29日、内田正人前監督、井上奨前コーチを事実上の永久追放にあたる「除名」処分とし、社員総会での承認を求めることを発表した。事実認定の中で、内田前監督が選手に対して精神的に圧力をかける指導を好んでいたことが明らかになり、このことを選手間では「ハマる」と呼んでいたことが公表された。
内田前監督は、時に選手を名指しで酷評し、「結果を出さなければ干すぞ」などと圧力をかけ、「時に理不尽とも言える要求」もしていたと事実認定として明かされた。こうした要求は対象者を替えて繰り返されたといい、日大アメフット部の選手の間では「ハマる」と呼ばれていたと読み上げられた。
ハマった時に受ける精神的重圧は相当なものだったといい、関東学連のヒアリングでは経験者たちは異口同音に「地獄だった」と語っていたという。一方、耐え抜いて結果を出した選手の中には「今となってはいい経験でした」と内田前監督を尊敬する選手もいたことも付け加えられた。
今年4月から「ハマった」選手が今回、反則タックルを実行してしまった宮川泰介選手だった。闘志を前面に出すタイプの選手ではなかったことなどが、内田前監督の好むスタイルではなかったことなどが理由とされた。