日大選手が干された理由 関東学連「あるプレーでQBをタックルをできなかった」

 日大アメフット部による悪質な反則タックル問題で、関東学生アメリカンフットボール連盟(関東学連)が29日、内田正人前監督、井上奨前コーチを事実上の永久追放にあたる「除名」処分とし、社員総会での承認を求めることを発表した。除名処分は前例がないという。

 日大関係者、当該選手、関学大関係者、審判、当日の試合会場にいた関係者ら約20名にヒアリング。映像を検証し、通信記録、音声データも参考にして内田前監督の指示であることを認定した。

 また、反則を犯した宮川選手に対し、指導者側の圧力が強まる“きっかけ”がQBをタックルできなかったプレーであることが判明。関東学連の森本啓司専務理事は「あるプレーでQBをタックルをできなかった理由で、練習をはずされた。(内田前監督が)『当該選手はやる気があるかないかわからない、そんな選手は出さない』と発言があった」と説明した。

 井上前コーチは内田前監督の圧力を強め、さらに厳しく指導するようになったという。追い詰められた宮川選手の「顔つきまで変わってしまった」という証言もあった。

 6日の定期戦では宮川選手がプレーが終了した数秒後に後方から関学大QB選手にタックルをし、負傷させた。タックルを実行した宮川選手は、指導者からの指示があったとし、内田前監督と井上前コーチは、「QBをつぶせ」という指示はしたもののけがをさせることを意図したものではないと、それぞれ食い違う主張をしていた。

 関東学連は「どちらを信用するか、非は明らか」とし、内田前監督が反則を目撃していたことも認定。反則指示を思わせる「やらなきゃ意味ないよ」の発言もあったとし、これらを否定していた指揮官の供述は虚偽であると判断したと説明した。

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