日大教職員組合、田中理事長辞任などの要求書提出「先生たちも今回はまずいと…」

 日大アメフット部の不祥事を受け、日大の教職員組合が31日、内田正人前監督ら常務理事5人全員の解任、田中英寿理事長の辞任など、上層部の一新を求める要求書を日大本部(東京都千代田区)に提出した。

 要望書の内容は、【1】内田前監督の常務理事や保健体育審議会事務局長など全ての職を直ちに解任すること、【2】アメフット部の部長・副部長並びコーチ陣を全員解任すること、【3】不公正な人事体制の改善、運動部監督と理事の兼任禁止、教職員による無記名直接選挙による学長選出、学長を大学の最高責任者とするなど組織の抜本的見直し、【4】内田常務理事だけでなく常務理事5人全員の解任、法人組織の最高責任者である田中理事長と教学の最高責任者である大塚学長の辞任による大学上層部の出直し-など。

 菊地香委員長は「今回のアメフット部の問題で大学の対応に問題があった。上層部が変わらないと日大の体質は変わらない」と、声を挙げた理由を明かした。

 吉原令子副委員長は「(今回の問題で)4年生は就職活動にも影響があるし、学生の中には『日大に来なければ良かった』という声も挙がっている」と学内の混乱を明かした。学内ガバナンスの問題としては「何もかもがトップダウンで上から降りてくる」と説明。組合員は250人だが、「(教職員の)先生たちも『今回の対応はまずい』と言っている。日大が変わらないといけないと思っている先生はたくさんいる」と危機感を募らせた。

 上層部の問題としては「教職員ではない人が常務理事になっていて、教育現場のことをわかっていない」と指摘。今後、教職員組合として近日中にも会見を開き、詳しい経緯や内実を明かす考えを示した。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス