日大指導陣は既に一掃状態 広報部明かす
日大アメフット部の悪質な反則問題で、日大広報部は31日、指導陣が事実上一掃された状態であると明かした。関東学連から除名処分を受けた内田前監督、井上前コーチに加え、森琢ヘッドコーチら中枢指導者は既に辞任。残りのコーチの去就動向は把握していないとしながらも、既に指導できる状況にはないことを示唆した。
今回の反則問題を契機に、部員を精神的に追い込む理不尽な指導体制が明るみに出た。指導者だけでなくチームにも18年シーズン終了までの出場資格停止処分が下っており、他チームからは体制刷新が要求されている。全体練習再開のめどすら立っていない。
今後は学内で設置した第三者委員会で事実を解明するとしているが、現在も「鋭意人選を進めている」(広報部)と先行きは不透明。9月開幕のリーグ戦までに出場資格を回復するには、7月末の選手登録期限が当面のリミットとなる。限られた時間で自浄作用を発揮し、正式に体制を改善できなければ、名門の瓦解(がかい)は避けられない。