田中理事長また対応せず 大塚学長は“忖度”「気持ちはあると思う」
アメリカンフットボール部の悪質反則問題に揺れる日本大は1日、都内で理事会を開き、内田正人前監督(62)の常務理事の辞任を承認した。原因究明に向けた第三者委員会の設立も発表されたが、学校法人のトップである田中英寿理事長(71)はこの日も報道陣の前に姿を見せず。大塚吉兵衛学長(74)は、指示を認定した関東学連の調査結果に不満をにじませる不用意な発言をするなど、問題が収束する気配は全くない。
日大は内田氏の常務理事辞任を文書で突然発表。学内最高権力者の田中理事長はまたしても対応せず、十分な説明責任は依然として果たされていない。田中理事長はこの日、一連の問題について理事会内で「非常に対応が遅くなった。迅速に対応すべきだったのではないかという点でおわび申し上げる」と理事らには謝罪。大塚学長は「具体的な何に対してというのはなかったが、皆さんに対してという気持ちはあると思う」と“忖度(そんたく)”した。