白鵬が再来日、父ムンフバトさんの四十九日終え「区切りがついた」
モンゴルに帰国していた大相撲の横綱白鵬(33)=宮城野=が2日、成田空港着の航空機で再来日した。4月9日に父ジジド・ムンフバトさんが死去。夏場所千秋楽の5月27日が四十九日だった。
喪に服すため外出できずにいた母・タミルさんと過ごすなど、家族、知人らと父をしのんだ。「無事に終わった。母もやっと外出できる状態になったし。区切りがついた。『また、よし頑張ろう』と」と気持ちは吹っ切った様子。今回は自身が生誕した病院を訪れ患者を慰問するなどした。
メキシコ五輪で父とともにメダリストとなった父の後輩とも対面。「やることをやっておかないと、旅立った人もよく思わない。悲しんでいると自分がダメになるよ」と、激励も受けた。
夏場所では父に弔いVを捧げられなかったものの、悲しみのどん底で15日間出続けた意義は大きい。「(精神的に)出られるかどうか分からない状態から頑張って、経験したことが良かったと思えるように」と今後の糧にする。
新大関栃ノ心(30)=春日野=の存在も新たなモチベーションだ。伝達式の口上に「親方の教えを守り」と述べたことを聞くと「新しいね」と笑み。優勝争いには「頑張ろうと思える火が付きます」と力を込めた。