「陸上・布勢スプリント」（３日、コカ・コーラボトラーズジャパンスポーツパーク陸上競技場）

　男子１００メートル決勝が行われ、日本歴代２位の１０秒００の記録を持つ山県亮太（２５）＝セイコー＝が、１０秒１２（向かい風０・７メートル）で優勝した。リオデジャネイロ五輪男子４００メートルリレー銀メダルメンバーの飯塚翔太（２６）＝ミズノ＝、ケンブリッジ飛鳥（２５）＝ナイキ＝が１０秒２１で２、３位。昨年の世界選手権代表の多田修平（２１）＝関学大＝は１０秒４０で７位に終わった。

　予選で１０秒１２の好タイムをマークしていたケンブリッジ。実は思わぬアクシデントが発生していた。スタート時にスパイクの右足親指部分が破れるハプニング。ゴール直後、足を引きずるようなしぐさを見せ、ヒヤリとさせたが、幸いケガはなし。予備のスパイクは持ってきておらず、ナイロンテープで補修し、決勝に臨んだ。決勝は最後の伸びを欠き、１０秒２１で３位。「若干、予選でぶつけたところを気にしてしまった」と、苦笑いだった。